玄米手帖は「心と身体においしい玄米ライフ」がテーマのライスライフマガジン、お米好き編集長の宝達忍が玄米食の魅力をお届けします。
本日のおいしい玄米レシピは、ボルシチのイメージが強い「ビーツ」を下茹でなしで簡単に食べられる、ビーツと玄米のガーリックライスです。
玄米ごはん … 150g
ビーツ … 100g
ニンニク … 1片
オリーブオイル … 小さじ1
塩 … 小さじ1/3
ブラックペッパー … 適量
白ワインビネガー … 小さじ1
❶ ビーツは皮の硬い部分を薄く剥き1cmの角切りにする、ニンニクはみじん切りにしておく。
❷ フライパンにオリーブオイルを熱し、ニンニクを入れ香りが立ったら、ビーツを加え焦げないように中火で3〜4分炒める。
❸ 塩、ブラックペッパー、白ワインビネガーを加えてサッと炒める。
❹ 玄米ごはんを加え、全体に油が回るように炒めたら出来上がり。
ビーツの皮には栄養が多く含まれているため(根っこや硬い部分だけを取り除き)出来るだけ食べるようにしましょう。
まな板や食器にビーツの色素が付くと取れにくくなる場合があるので、まな板にはキッチンペーパーを敷き、器は陶器を避け磁器を使うと安心です。
カブのような見た目のビーツですが、甜菜糖の原料となるテンサイと同じヒユ科の根菜です。
ビーツには、血液の循環を促し高血圧を予防する、鉄、葉酸、カリウムなどのミネラル類、血糖値の上昇を抑制する食物繊維が豊富に含まれています。
また、赤色の素となっている「ベタレイン」はポリフェノールの一種で高い抗酸化作用があり、血液や血管の健康を保つ栄養素が多いのが特徴。
テンサイと同じくショ糖が含まれるためほんのり甘みがあり、見た目に反して優しい味です。
特徴的なのが「土っぽさ」で、これを消すために下茹でして食す場合が多いですが、新鮮なら生食も可能な野菜。
皮部分により多くの栄養素が含まれているため、できれば皮まで食べましょう。
ビーツの甘みとシャキシャキ食感に、ビネガーの酸味とガーリックが効いた、ド派手な色だけどシンプルという不思議な一品をご紹介しました。
玄米とビーツの栄養たっぷりで、夏バテ気味でこってりしたものが食べられない時にもおすすめ。
一種類の野菜と玄米をオリーブオイルとニンニクでサッと炒めただけ、なのですがなんとも癖になるおいしさなんです。
とは言え、他のお料理の味を邪魔するほどぶっ飛んだ味ではないので、パーティー料理の一皿としてお出しするとテーブルが華やかになります。
レシピを考えていると、あれもこれも入れた方がいいかなと思うのですが、特徴のある食材はシンプルを極めたくらいがおいしく仕上がるんですよね。
ビーツの旬は初夏と冬の年2回、毎年近所の直売所に並び出すと「ビーツごはんの季節が来た!」と嬉しくなります。
最近はスーパーでも手に入るようになったので、見掛けたら是非一度カゴに入れてみてください。