心と身体においしい玄米ライフ

玄米の効果は?8年間食べ続けて体感した5つの変化

玄米手帖は「心と身体においしい玄米ライフ」がテーマのライスライフマガジン、お米好き編集長の宝達忍が玄米食の魅力をお届けします。

本日は、玄米を食べ始めたきっかけと8年間玄米を食べ続けて体感した変化のお話です。

玄米を食べ始めたきっかけ

主食を玄米に変えてかれこれ8年ほど。

そもそも玄米を食べ始めたきっかけはなんだったのか、それは体調不良から脱するために試行錯誤した結果でもありました。

経緯1.食が疎かになり激痩せ

激務だったサラリーマン時代、食事はワンハンドで食べられるもの、足りない睡眠時間は移動の電車内で補い、若さ故に気合いと根性だけで毎日を乗り切っていました。

お腹が満たされればなんでもいいや的な食生活を送ってたら、体重は過去最小値に…。

忙しさに終わりが見えた頃には、目眩に耳管開放症、帯状疱疹に謎の蕁麻疹、免疫力が下がるとなりがちな病気に次々とかかりボロボロの状態で20代を終えることになります。

経緯2.食事改善からの激太り

ボロボロの身体で受けた血液検査、結果はまさかの栄養失調状態!「外食でもいい、普通の定食でいいから食事を摂りなさい」と忠告されました。

体力には自信があったのに階段を上るだけで動悸がする状態、流石に自分でもどうにかしなければと思っていたので、まずは食事だけでもと改善を始めました。

が、カラカラに干上がった身体に栄養を入れ始めたらどうなる?そうリバウンドです。

ジャンキーな食事はしていないにも関わらず、太る太る!痩せる前よりもプラス5kg、過去最高体重になってしまいました。

経緯3.低糖質を意識して迷走

太ったものの、体調はすこぶる良かった、食事って大切なんだと思い知ったのもこの頃です。

しかし血液検査の結果は「中性脂肪値が高すぎ、改善しないと脂肪肝になりますよ」と…改善のためには糖質を控えること、そこから低糖質を意識した食生活が始まりました。

そしてこれが悪夢の始まり、低糖質高タンパクの呪縛に苦しむことになるのです。

経緯4.高タンパクから玄米食へ

低糖質高タンパク食に切り替えるもプロテインやお肉が身体に合わず…毎食計算して記録もしているのに結果が出ず、せっかく良くなった体調がメンタル共々崩れるという最悪の結果に。

健康に良いと言われている方法でも、万人に効果がある訳ではないのだと痛感しました。

身体に合う食事で改善しよう、高タンパク食と決別し血糖値の抑揚を防ぐために低GIを意識して玄米を食べ始めたのが、8年前のことです。

⇩食に迷走中の方、まずは身体に合う食事を探してみてください。

玄米食継続で得た5つの効果

現在は、外食したりファストフードやお菓子を食べることもありますが、基本は玄米をしっかり食べ(食事1回150g)脂質を控えめにした食事を心掛けています。

タンパク質は、納豆、豆腐、卵、魚、の中から適当に(本当に適当です)摂取、乳製品はお腹に合わないので食べていません。

⇩1日の食事、案外ゆるっとした食生活です。

⇩毎日おいしく食べられるよう、玄米の特徴を活かして調理しています。

年齢のせいか?体重はそこまで減りませんでしたが、中性脂肪値も基準値に戻り、体力不足を感じるようなこともなく、不調だった頃が嘘のように元気に過ごしています。

玄米を食べ始めて8年、個人的に実感している効果や変化は次の5つです。

1.便秘と下痢からの脱却

食物繊維には不溶性と水溶性がありますが、玄米に含まれる不溶性食物繊維は便の量を増やして腸を刺激する排便促進作用があるため、立派な便がスルッと出るんです。

幼少期から胃腸がポンコツで、便秘や下痢を繰り返しては小児科のお世話になり、「お腹の調子が良い状態」がどんな状態なのか知らないまま大人になりました。

それが今では便秘も下痢もほとんどしなくなり、トイレで苦しむことのない毎日を送っています。

2.膨満感解消でお腹が平らに

高タンパク食を意識していた頃に、一番辛かったのが消化不良からくる腹部膨満感でした。

体内で燻り続けて一向に消化されず、ガスが口からも出てきそうなほど不快だったのが、玄米食に変えてからはあのお腹に何が入っていたの?と疑いたくなるほどぺったんこに!

外食が続いてお腹が張っても2日程玄米食を食べるとぺたんこに戻ります、消化の苦手な食材がいかに身体の負担になっているか、8年経った今でも日々実感しています。

3.血糖値スパイクとの決別

血液中の血糖値(ブドウ糖濃度)の上昇指数を示すGI値(グリセミック・インデックス)が高いほど、血糖値の急上昇と急降下を誘発し、怠さや眠気を伴う血糖値スパイクが起こりやすくなります。

サラリーマン時代は、食後の眠気を回避するために昼食を抜いたりしていました、実際空腹の方が集中できるんですよね。

白米のGI値が約80に対し玄米は約55、主食を糖の吸収が穏やかな玄米に変えてから食後の眠気とは無縁に、便秘や膨満感の解消と併せて身体が軽く活動的になりました。

4.暴食がなくなり体重が安定

玄米の米糠や胚芽部分に含まれるポリフェノールの一種「γオリザノール」には、血糖値を下げ脳の中枢に作用することで過食を抑える効果があると言われています。

生理前になると、パン類・チョコレート・和菓子(大の甘党です)をちまちま食べ続けるのが毎月の恒例行事、女性なら共感いただける方も多いのではないでしょうか。

PMS(月経前症候群)はコントロールできないものと割り切っていましたが、玄米を食べるようになってからは、異常なまでに食べ物を欲することがなくなり、生理前〜生理後にかけて激しく増減していた体重が安定しました。

5.玄米だけでOKという安心感

玄米には白米にはほとんど含まれていない、脂質・食物繊維・ビタミン・ミネラル類が豊富に含まれており、7号食ダイエットも存在するほど、玄米だけである程度の栄養を摂ることができます。

食を疎かにして体調を崩した過去があり、ちゃんとしなければという思いが強いのですが、元々は料理嫌いの面倒臭がり。

食を最優先にできない時でも、玄米ごはんを1杯食べておけば大丈夫という安心感は、強い味方になっています。(もちろんバランスよく食べるに越したことはありません)

7号食ダイエットに興味のある方はこちら!

正解は自分の身体に聞いてみる

玄米を8年間食べ続けたマニアの、きっかけと変化についてご紹介しました。

食との向き合い方に四苦八苦してきたわたしですが、玄米を食べ始めてからやっと正解がわかった気がしています。

その正解こそが、玄米手帖におけるテーマ「心と身体においしい」かどうかなんです。

試行錯誤の結果、たまたまわたしの身体に合っておいしいと思えるものが玄米だった、色々な情報が溢れている現代において一般的に推奨されている方法でなくても健康的に過ごせている人がいる。

その事実が、かつてのわたしのように迷える子羊状態の誰かの参考になるかもしれない、そんな想いで玄米手帖を運営しています。

迷走中の方、まずは色々な方法を試してみてください、絶対はありません。

身体に合わないと思ったら、心と身体を病む前にすっぱり諦めましょう。

おいしく食べられて、身体が軽く元気に過ごせるかどうか、判断基準は「誰かが言ってたから」ではなく「自分自身の体感」です!

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