心と身体においしい玄米ライフ

玄米を食べ続けると痩せる?7号食ダイエットの効果は?そう検索したあなたへ

「心と身体においしい玄米ライフ」がテーマのライスライフマガジン「玄米手帖」を開設して早くも1年が経ちました。

これまで訪問してくださった全ての皆さまに、厚く御礼申し上げます。

玄米食の魅力をお届けすべく立ち上げた当サイトですが、訪問してくださる方の多くが「痩せたい」と言う思いを持たれていることに驚いています。

本日は皆さまが疑問に思われている「玄米で痩せる」か否かついて、わたしなりの見解と食生活改善のためのコツをご紹介いたします。

きっとあなたも痩せる必要はない

玄米手帖での人気記事に常にランクインしているのが「7号食ダイエット」の記事。

検索ワードは「玄米 効果」「玄米 食べ続ける」「玄米 ダイエット」「玄米 痩せる」これらが大半を占めています。

「細く見えること」は多くの人にとって永遠の課題、なんですよね。

実際のところは「100kgを超えるのは才能」とも言われるくらい日本人は肥満率が低く、お医者様から「命に関わるから痩せなさい」と言われない限りは、みんなそこそこ健康体なはずなんです。

なので、「玄米 ダイエット」で検索してきてくださった方の大半は、医学的には痩せる必要のない方なのだと思います。

中肉中背、水泳で鍛えたイカツイ肩で40年近く生きてきたわたしも、以前は一度でいいから華奢になってみたいと言う願望がありました。

でも、ストレスで激痩せした結果、髪は薄くなり肌はガサガサ、免疫力が落ちるとなりがちな病気に次々と罹患し…極端に痩せると失うものが多すぎると身をもって学びました。

痩せたいと思う理由は何なのか、今一度ご自身に問いかけてみてください

もしかしたら、痩せなくても十分幸せなのかもしれませんよ。

玄米で痩せるのか?その答えは?

玄米手帖に来てくださった方が知りたい「玄米で痩せるのか」へのアンサー、ど正論を述べますと「玄米では痩せません」。

正確には、玄米を食べていたら勝手に痩せていく、ことはありません

脂肪1kgを減らすために必要なカロリーは7200kcal、消費カロリーが摂取カロリーを上回るアンダーカロリーが一定期間続き、7200kcalを消費できて初めて体重が1kg落ちます。

ですから、玄米を食べていても摂取カロリーが消費カロリーを上回っている限り、痩せることはありません。

(玄米には便通改善や血糖値上昇を抑える効果があるため、便通が良くなった!食後に眠くならなくなった!と言った変化はあると思います。)

そして、世の中の「健康に良い」「痩せる」と言われている食品全てに同じことが言えます

年齢性別、身長体重、筋肉量や脂肪率の違いによって基礎代謝が異なりますし、更には運動習慣のあるなしで1日の消費カロリーは大きく違ってきます。

「痩せた」という人の食事をあなたが真似しても痩せるとは限らないのです。

⇩玄米の効果について知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

7号食ダイエットを勧めない理由

14日間玄米ごはんだけを食べて過ごす「7号食ダイエット」、本来は胃腸を休ませることで体質の改善を試みるために考案された「7号食」と言う食事法です。

7号食ダイエットで体重が落ちる理由は、摂取カロリーが低くなり、排泄がスムーズになるからです。

わたし自身も7号食ダイエットの経験者、14日間で3.1kgの減量に成功しました。

ですが、上の記事にある通り「減量成功の嬉しさより14日間の苦行にメンタルを打ち砕かれた」ため、あまりおすすめはしていません。

半月弱で手っ取り早く体重を落としたい方には良い方法かもしれません。

しかし、極端な制限により食事をおいしく食べられない状態が続くと、その後の暴食につながったり、メンタルが不安定になる可能性があります。

そのため玄米手帖では、心と身体に優しい方法で無理のない程度に7号食を取り入れることをおすすめしています。

食生活改善のためのコツ

ここまで正論を並べてきましたが、玄米手帖に食生活改善の糸口を探るために来てくださったあなたへ、試してみてほしいことがあります。

それは「自分の身体に合う食べ物、量、時間を見つけること、そして継続すること」です。

痩せることを目的とした食生活よりも、一生続けられる食生活を身につけた方が太る必要も痩せる必要もない毎日を送ることができます。

以下の4つのコツを参考に、身体の声を聞いてみるところから始めてみてください。

1.身体に合う食材を見極める

まずはおいしく食べられて正しく消化でき、スムーズに排泄できる食材を見つけましょう。

一般的に身体に良いとされているものや、積極的に摂取した方が良いと言われているものを、疑うことなく食べ続けている方も多いと思います。(わたしもその一人でした)

プロテインや肉魚卵などのタンパク質、ヨーグルトやキムチなどの発酵食品、野菜や海藻などの食物繊維、そして主食となる米や小麦、オートミールなどの穀物類は、食後の体調の変化を良く観察してください。

食べると膨満感がある、便秘や下痢気味になるなど、消化と排泄に支障をきたす食材は常食せず、これさえ食べていればおいしいし毎日快調でいられる食材を中心に食べましょう

2.食べる時間と量を調整する

血糖値の乱高下を防ぐため、食事の時間が空きすぎないベストな時間と食事量を見つけましょう。

次の食事までにお腹が空くよう食事量を調整して、小腹ではなくちゃんとお腹が空いてから食べる、を心掛けてください。

お腹は空いていないけど時間だから食べる、なんとなく口寂しくてダラダラ食べる、いつまでもお腹が空かない程たらふく食べる、このような食べ方をしていると胃腸が過労状態になり消化不良が慢性化してしまいます。

エネルギーが必要だと身体が言ってから必要量だけ食べれば、正しく消化できます

3.食べ方を工夫する

ここまで来たら、少しだけ節制してみましょう。

と言っても、やることは揚げ物など脂質の高い食品をなるべく避け、1日トータルでそこそこバランスよく食べるだけです。

タンパク質もそこそこ摂れば良いし、野菜もそこそこ食べれば良いし、油だって炒め物程度なら全く問題ありません。

節制には、カロリー計算とPFCバランスが必須と思っている方も多いと思いますが、真面目で完璧主義な人ほど数字に振り回され、身体の声を聞くことを忘れてしまいます。

脂質に気を付けて正しく消化できる量を食べていれば、どんどん太って行くことはありません

4.大切なのは継続すること

何事も一定期間続けなければ結果は出ません。

1〜3を少しずつ調整しながら、出来るだけ長期間継続して自分なりのベストを見つけましょう。

食事は人生という長い時間に欠かせないものであり、心と身体の健康に直結するもの、それ故に短期間で劇的な効果が現れるような極端な方法では、心身のバランスを崩したりその後の継続が難しくなります。

正しく消化できてスムーズに排泄できる食材を、身体が必要としている量で脂質に気をつけながら食べる。

1週間で結果が出る方法でも続けていればどんどん痩せていく方法でもありませんが、これを基本にしていれば外食が続いたり、食べ過ぎてもリカバリーできますし、適正な体重の維持にも繋がります。

続けられる食生活を身につける

玄米で痩せる画期的な方法を求めていた方には、期待外れな内容だったかもしれません。

そもそも、玄米が身体に合わなければ意味がないですし、玄米を食べたからと言って1日2日で痩せはしないのです。

逆も然り、1日2日で体重も増えて見た目も太くなったのなら、それは食べ過ぎた分の便と浮腫みです、基本の食事に戻せばそのうち元に戻ります。

自分の身体に合う食べ物、量、時間を見つけること、そして継続すること

これを一生続けられる基本の食生活にすれば、太る必要も痩せる必要もないのです。

まずは、自分の身体の声を聞くこと結果を急がないこと、数字に縛られないこと、他人と比べないことを意識してみてください。

もし玄米がおいしく続けられるようでしたら、玄米手帖のレシピも参考にしてみてください。

皆さまそれぞれの身体に合った食事が見つかりますように、疲れたり落ち込んだりしても、ごはんだけはおいしく食べられる毎日でありますように、そう心から願っています。

玄米を食べてみたい方におすすめの記事はこちら